Projectale

気になるスタートアップの情報を中心にまとめてます

スタートアップ

Generative AIセキュリティ企業Prompt Securityが1800万ドル調達:AIリスク管理の最前線

投稿日:

ニューヨークを拠点とするGenerative AIセキュリティ企業Prompt Securityが、シリーズA資金調達で1800万ドル(約27億円)を調達しました。この資金は、AIセキュリティソリューションの開発と業界展開の拡大に使用されます。

業界全体の現状や統計

Generative AI(生成AI)の普及に伴い、企業はAI特有のセキュリティリスクへの対応が求められています。AIセキュリティ市場は急速に成長しており、2024年には前年比30%増の規模に達する見込みです。特にデータ漏洩防止や有害コンテンツのブロック、AI特有の攻撃からの防御が重要視されています。

具体的な事例や企業の動き

Prompt Securityは、Jump Capitalが主導し、Hetz VenturesやRidge Ventures、Okta、F5などが参加するシリーズA資金調達を完了しました(2024年11月20日)。同社は、企業が生成AIを安全に採用できるよう支援し、アプリケーションや従業員、顧客を幅広いAI特有のリスクから保護しています。具体的には、プロンプトとモデル応答を検査してデータ漏洩を防ぎ、有害コンテンツをブロックし、シャドウAIやプロンプトインジェクション、ジェイルブレイクなどの攻撃から守ります。

最新のトレンドや技術動向

AIセキュリティ分野では、可視性とガバナンス、ポリシー施行を強化する技術が注目されています。Prompt Securityは、Microsoft 365のCopilotに対する包括的なセキュリティとガバナンスを提供した初のベンダーとして知られています。柔軟な導入オプションを持ち、多様なユースケースに対応可能です。

日本企業の取り組みや関連する政策

日本でもAIセキュリティへの関心が高まっており、経済産業省が「AI戦略2022」を策定し、安全なAI技術の普及を推進しています(2022年4月)。日本企業ではNECや富士通などが生成AIセキュリティソリューションの開発に取り組んでおり、スタートアップも新たなセキュリティ技術を提供しています。

まとめ

Prompt Securityの資金調達は、生成AI時代におけるセキュリティ対策の重要性を示しています。日本企業もこの分野で競争力強化が求められています。

参考資料:
[出典1] FinSMEs (2024年11月20日)
[出典2] 経済産業省 AI戦略2022 (2022年4月)
[出典3] 日本経済新聞 AIセキュリティ特集 (2024年3月)

-スタートアップ

執筆者:

関連記事

アメリカにあるカスタマーサポートの効率化を図る「UJET」、2,500万ドルを調達

UJET アナウンスデータ 2018/02/13 調達額 2,500万ドル 事業内容 カスタマーサポートツール「UJET」の開発 拠点 アメリカ・サンフランシスコ ラウンド シリーズB 投資家 KPC …

インドのチャイ専門店「Chai Point」、2,000万ドルを調達

Chai Point アナウンスデータ 2018/04/19 調達額 2,000万ドル 事業内容 チャイ専門店「Chai Point」の運営 拠点 インド・バンガロール ラウンド シリーズC 投資家 …

アメリカにある次世代型Webアプリケーションファイアウォールの「Threat X」820万ドルを調達

Threat X アナウンスデータ 2018/04/04 調達額 820万ドル 事業内容 SaaSベースのWebアプリケーションファイアウォール「Threat X」の開発 拠点 アメリカ・デンバー ラ …

防衛テック企業への投資急増:Chaos Industriesが1億4500万ドル調達

防衛・重要インフラ技術スタートアップChaos Industriesが、シリーズBラウンドで1億4500万ドル(約215億円)の資金調達を完了しました。この大型調達は、防衛テック分野への投資が活発化し …

イギリスにあるSTEM教育ベースのおもちゃメーカー「Technology Will Save Us」、420万ドルを調達

Technology Will Save Us アナウンスデータ 2018/03/12 調達額 420万ドル 事業内容 STEM教育ベースのおもちゃの開発 拠点 イギリス・ロンドン ラウンド シリーズ …