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AI駆動のマルチアセットポートフォリオ管理技術企業Osyteが400万ドル調達

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シアトルを拠点とするAI駆動のマルチアセットポートフォリオ管理技術企業Osyteが、シード資金として400万ドル(約6億円)を調達しました。この資金は、市場展開能力の拡大、AI製品ロードマップの加速、顧客管理チームの拡充に使用される予定です。

業界全体の現状や統計

資産運用業界では、AIと機械学習技術の導入が急速に進んでおり、2024年のAI関連投資は前年比30%増の50億ドルに達すると予測されています。特に、ヘッジファンドやプライベート市場投資の流動性管理、ポートフォリオ最適化、リスク分析の分野でAI技術の活用が進んでいます。

具体的な事例や企業の動き

Osyteは、Moneta Venturesが主導し、SixThirty Ventures、Altari Ventures、Tacoma Venture Fund、Sigmas Group Family Officeが参加する400万ドルのシード資金調達を完了しました(2024年11月19日)。同社のCEOであるCharles Anselm氏は、約5万のシングルファミリーオフィス、マルチファミリーオフィス、機関投資家向けに、従来型投資から代替投資へ移行する数兆ドルの資金管理を支援するプラットフォームを提供しています。

最新のトレンドや技術動向

資産運用業界では、AIを活用したポートフォリオ最適化、リスク管理、取引の効率化が主要トレンドとなっています。Osyteのプラットフォームは、ヘッジファンドやプライベート市場投資の流動性管理、AI/ML駆動のポートフォリオ最適化、リスクとエクスポージャーの分析、リバランシング、流動性と非流動性証券を含むマルチアセットポートフォリオの取引の効率化を可能にしています。

日本企業の取り組みや関連する政策

日本でも、金融庁が「資産運用業の高度化」を推進しており、AIやビッグデータを活用した資産運用の高度化を支援しています(2023年6月)。野村アセットマネジメントやSOMPOアセットマネジメントなどの大手運用会社が、AIを活用したポートフォリオ管理システムの開発に取り組んでいます。また、金融庁主催の「Japan Fintech Week 2024」では、資産運用分野におけるAI活用がテーマの一つとして取り上げられる予定です(2024年3月)。

まとめ

Osyteの資金調達は、資産運用業界におけるAI技術の重要性と投資家の関心の高さを示しています。日本企業も、この分野での技術革新と国際競争力の強化が求められています。

参考資料:
[出典1] FinSMEs (2024年11月19日)
[出典2] 金融庁 資産運用業高度化プログレスレポート2023 (2023年6月)
[出典3] Japan Fintech Week 2024 公式サイト (2024年1月更新)

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