イスラエル・テルアビブの鉄道サイバーセキュリティの cylus 、シードラウンドで500万ドルを調達したようです。
本ラウンドでは、Magma Venture Partners、Vertex Venturesだけでなく日本からSBI Groupも参加しているようです。
近年では、2017年5月に発生した大規模ランサムウェア攻撃によって、ドイツ鉄道の通信ネットワークに侵入し身代金を要求したり、国内においても業務用PCが遠隔操作で情報を盗み出そうとするウィルスに感染したといった事例のように、まだまだレガシーなシステムから抜けきれず、鉄道という大きな影響力のある国家システムはテロリストから見ると格好の攻撃対象となりやすく、いつ乗客の安全を脅かすかわからない状況です。
これは世界中の鉄道会社がハッカーの標的になり、この脅威はシステムの自動化が進み新しいものにアップデートされたとしても、新たなサイバー攻撃を受けるといったようにいたちごっこ状態が繰り返され、この攻撃から身を守るための根本的な解決策は確立されていません。
そこで cylus は、サイバーセキュリティの専門家と鉄道の専門家の組み合わせによって、鉄道システムに特化したソリューションの開発を進めているようです。
なお日本国内でも国土交通省がガイドラインを制定しているようですが、まだまだ具体的に踏み込んだものではないようです。
鉄道分野における情報セキュリティ確保に係る安全ガイドライン
会社情報
cylus
参考記事
Almost $5 million raised to protect railways from cyber attacks