Projectale

気になるスタートアップの情報を中心にまとめてます

スタートアップ

データセンター向けネットワーク技術企業Enfabricaが1億1500万ドル調達:AI時代のインフラ整備に注力

投稿日:

カリフォルニア州を拠点とするデータセンターネットワーク技術企業Enfabricaが、シリーズC資金調達で1億1500万ドル(約170億円)を調達しました。同社は、AIワークロードに最適化されたネットワークインフラの開発に注力しています。

業界全体の現状や統計

データセンター市場は急速に成長しており、2024年の世界市場規模は前年比15%増の3000億ドルに達すると予測されています。特に、AIや機械学習の普及に伴い、高性能コンピューティング(HPC)向けのインフラ需要が急増しています。

具体的な事例や企業の動き

Enfabricaは、今回の1億1500万ドルの資金調達により、AIワークロード向けの革新的なネットワークアーキテクチャの開発を加速させる予定です。同社の技術は、従来のネットワークインフラと比較して、レイテンシーの低減とスループットの向上を実現し、大規模AIモデルの学習や推論処理の効率化に貢献しています。

最新のトレンドや技術動向

データセンターネットワーク分野では、ソフトウェア定義ネットワーク(SDN)や仮想化技術の進化が著しく、特にAIワークロードに最適化されたアーキテクチャの開発が注目されています。また、エッジコンピューティングとの連携や、エネルギー効率の向上も重要なトレンドとなっています。

日本企業の取り組みや関連する政策

日本でも、経済産業省が「デジタルインフラ戦略」を策定し、次世代データセンターの整備を推進しています(2023年6月)。日本企業では、NTTやFujitsuなどがAI向けデータセンターの開発に取り組んでおり、Preferred Networksなどのスタートアップも独自のHPCソリューションを展開しています。

まとめ

Enfabricaの大型資金調達は、AI時代におけるデータセンターインフラの重要性を示しています。日本企業も、この分野での技術革新と国際競争力の強化が求められています。

参考資料:
[出典1] FinSMEs (2024年11月)
[出典2] データセンター市場動向レポート (2024年1月)
[出典3] 経済産業省 デジタルインフラ戦略 (2023年6月)

-スタートアップ

執筆者:

関連記事

アメリカにある時系列データベースを扱う「InfluxData」、3,500万ドルを調達

InfluxData アナウンスデータ 2018/02/13 調達額 3,500万ドル 事業内容 時系列データベースのInfluxDBの開発 拠点 アメリカ・サンフランシスコ ラウンド シリーズC 投 …

遊具デザイン企業Miracle Design & Playが600万ポンドの投資獲得:遊び場革新に向けて前進

英国の遊具デザイン企業Miracle Design & Playが、Business Growth Fund(BGF)から600万ポンド(約11億円)の投資を受けました。この資金は、革新的な遊 …

アメリカにある急成長中のモバイルバッテリーメーカー「EcoFlow」、400万ドルを調達

EcoFlow アナウンスデータ 2018/04/30 調達額 400万ドル 事業内容 モバイルバッテリー「River」の開発 拠点 アメリカ・サンフランシスコ/中国・深セン ラウンド シリーズA 投 …

アメリカにある次世代型バッテリーを開発するIonic Materials、6,500万ドルを調達

Ionic Materials アナウンスデータ 2018/02/07 調達額 6,500万ドル 事業内容 ソリッドステートバッテリー(全固体電池)の開発 拠点 アメリカ・ウーバン ラウンド シリーズ …

量子インターコネクト企業Lightsynqが1800万ドル調達:量子コンピューター間の接続技術に注目

ボストンを拠点とする量子インターコネクト技術企業Lightsynqが、シリーズA資金調達で1800万ドル(約27億円)を調達しました。同社は、量子プロセッサ間の接続を可能にする光学量子インターコネクト …